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貧しいスラムでも親兄弟と住んでいる子が普通、という地域はたくさんありますが、ここでは、両親を知らないか、何らかの事情で親が育てられない、一緒に住めないという子ども達を、路上でソーシャルワーカーがみつけ、つれてきて住まわせます。愛徳カルメル修道女会のシスター方と寮母さんと一緒に、16人の子ども達が共同生活をしています。タラ友の会からの寄付が、かれらの生活費、教育費の多くを負担しています。


ここにいれば、生活の権利は保障されます。一人の子は、「ここに来る前は座って食べて、座ったまま寝る椅子1つしかなかった。雨漏りもした。今は少なくともベッドがある。食べ物も屋根もある。」とシスターに言ったそうです。多目的ホールのような小さい体育館と、同じ屋根の右の方に教室、奥に4人一部屋のベッドルームがあります。タガイタイの午後はのどかです。昼寝から覚めて、子ども達は元気いっぱいです。


男の子は12歳まで、女の子は16歳まで施設で育て、英語や数学、理科、社会、国語(タガログ語)など基本的な教科を高校レベルまで無償で教えています。習熟度別のため、各クラスの年齢は様々です。教員は3名おり、一人はこの施設の卒業生です。人生の大切な時期を、人身売買や薬物、売春から守って、普通の社会生活に入れるところまで育てるのが、この施設の使命と、シスターはおっしゃっていました。


やっと勉強が終わって、元気に遊ぶ子ども達。元気に走り回り、好奇心いっぱいに集まってきます。


修道院内のチャペル。週3日、シスター方と晩のお祈りをします。30分ほどロザリオを唱え、ギターでアベマリアを歌います。シスター方は、子どもたちと神様のつながりをとっても大切にしていらっしゃいました。小さなエンジェルたちは、日本の支援者の皆さまの幸せ、健康のためにも、毎回必ず祈っています。


私たち日本からの訪問者を歓迎して、この日の夕食は、小さな魚1匹、少量のライス、スープ、パイナップルひとかけらでした(写真は神父様のお皿。特別豪華です!)。普段は、小さな魚とライスだけだそうです。子どもたちはごちそうに目を輝かせ、とても明るい表情でした。日本から持っていったアーモンドチョコレートは、一人一粒ずつ分けられ、みんな大喜びで、ありがとうの歌の大合唱となりました。


私たち日本人と子どもたちの、ダンスを通じての交流。一緒に踊った支援者に、子どもたちは大喜び!

夜は、支援者へのお礼に、歌やダンスを披露してくれました。家族のことを話すときにはちょっと不安定な表情を見せた子どもたちも、ここでは一体感に陶酔して、本当に幸せそうで、楽しそうでした。


1年前に施設に入ったばかりの、3人の兄弟。


1年後の、現在の3人。皆さまのご支援のおかげで、1年間でこんなに成長しました!


ダンスのあと、日本から持って行ったお土産のノートとペンなどを渡しました。タラ友の会の女性スタッフがノートの表紙に貼り付けたシールが大好評で、翌朝みなTシャツの胸や持ち物に、お気に入りのプクプクシールを貼り付けていました。


朝のタガイタイ

シスターたちは、朝の祈祷をして

近隣の子どもたちが小学校に行くのをピックアップしながら

子どもたちを連れて

タガイタイ市内の教会に行きます。


シスター方が育てている果樹園。子どもたちの食事に使われます。

人の住まなくなった廃屋には、椅子1つが残されていました。


子どもたちの体育の授業。音楽に合わせて、自由にエクササイズ。


自由時間の子どもたち。

フィリピンの虫は、カラフル!

右側は、修道女志願者のネルカ。ミンダナオ島の出身。

みんなで記念撮影。


ベドルーナ財団の総会に出席。シスター方に、香港、台湾、フィリピン、そして私たち日本のオブザーバーが加わり、適切に寄付が運用されているか、チェックしたり、今後の展望を話し合います。


タラ友の会が草創期から関わってきた、人形工房。タラにあるハンセン氏病専門病院の入院患者たちの家族・親族が働いています。ここで作った人形やぬいぐるみ、学習バッグを、タラ友の会が売ることにより、原価は患者さんのご家族のための支援になっています。昨年はあまり人数もおらず、工房の継続も危ぶまれましたが、今年は週5日フルタイムで15人くらいの女性たちが元気に働いているのが確認できました。お人形やバッグを買ってくださった日本の支援者の皆さまにどうぞよろしくとのことでございました。ここの商品はバザーなどでも販売いたしますので、どうぞ皆さまご協力くださいませ。


その他

マニラの渋滞はすさまじい 2時間で着く場所も、6時間かかるときもある。

建物と建物の間に時々あらわれるスラム

貧しい町並み。

新しいショッピングモール「ボニファシオ」。スラムとの落差はあまりに大きい。

高級な店舗やレストランが並ぶ、マカティのグリーンベルト。

マニラにある、愛徳カルメル修道女会フィリピン本部。

左が、管区長のシスターマギー。右が、元管区長のシスターベブス。